動画題名
製作ドキュメント
～御神木から引手をつくる～

動画内容
寺院所有の1500年の歴史がある古墳の神代欅（じんだいけやき）/御神木（ごしんぼく）で障子引手を作る工程を記録したドキュメント動画。

再生時間
5:48

公開年月日
2020年10月21日

制作経緯
岩屋寺（かんおくじ）は東日本大震災の被災地である福島県南相馬市に位置する曹洞宗の寺院で、寺院山頂には5世紀頃（約1500年前）、周辺領域を統括した豪族の古墳があります。

ご住職の星見泰寛さんは、震災復興の想いから「100年耐久」という考え方で山頂の古墳にまつわる建築様式で敷地内に「慈照殿（じじょうでん）」を現在建立中。寺院スタッフや建築仲間と共に、徹底的にオリジナルにこだわった工事が進んでいます。その一環として、寺院が所有している山頂古墳の神代欅（じんだいけやき）/御神木（ごしんぼく）でオリジナルのインテリア部品（障子・襖引手）製作を企画されました。

木材生地からの加工を一貫して製作できる部品メーカーとして、弊社が部品製作のご要望を頂戴し、お仕事をお受けすることとなりました。弊社の加工は生地（表面処理されていない状態）完成までとなり、さらなる耐久性と美観向上の為、ご住職自ら「すり漆（うるし）」の表面処理を施して引手が仕上がる予定です。

弊社では今回の件が価値あるお仕事と感じた為、ご住職の了承のもと、障子引手の企画立案から加工完了に至るまでの工程をハイビジョンで記録・編集し、ドキュメント動画を制作させていただきました。

企画意図
5世紀頃（約1500年前）の古墳にまつわる御神木(ごしんぼく)から、木製インテリア部品を加工するという価値の高い仕事の記録を、保存する目的で動画を制作いたしました。

この動画を公開することで、ものづくりの過程や製作のノウハウ、歴史的背景等に興味をお持ちの方と、派生的な新しいコミュニケーションが生まれることを期待しています。

また、震災にも耐えうる寺院の建立と平安の祈りを唱える岩屋寺（がんおくじ）のご住職や、福島県南相馬市で営む人々の思いを、仕事を通じて形にできたことを光栄に感じると同時に、より多くの人たちと震災復興の価値を共有し、その思いが「産霊（ムス）」ばれていくことを願っています。

制作・著作
株式会社　ビドー

出　演
田中彰（工場長）　桝井常夫（商品部）
福西義雄（職人）

制作スタッフ
長野孝豊（企画・動画撮影・編集・構成）
桝井悟（イメージ原案・演出・構成補助）
池山知子（スチール撮影・AD）
長野都（タイトルデザイン）
サクラトーン（音楽）

制作協力
曹洞宗　岩屋寺(がんおくじ)福島県南相馬市
住職：星見泰寛