工業製品の天然木引手(ハンドル)が抱える問題点
天然木製品:ビドー PW-158
引手は形状的には小さいものの、ドアやインテリアの印象を変えてしまうほど特徴的な部品(用具)です。特に天然木の引手は手触りや見た目の美しさがあり、自然な素材感が魅力。
しかし、採取時期や生育環境によって色・柄(木目など)が異なる為、生産メーカーにとっては歩留まりが安定せず、品質を保つには素材の選別に多くの時間が必要で、生産コストが読みにくい製品でもあります。
その為、旧来から天然木引手は工業製品には不向きと言われており、多くの部品メーカーが製造しなかった理由にもなっています。
※「ドア」は工業製品としてシビアな規定や規格が多く存在するため、品質の不安定な天然木(無垢材)引手はあまり生産されませんでしたが、比較的規定が緩い「襖」には天然木引手が広く普及しています。
木製引手「色と柄」の対処法と残る課題
積層木製品:ビドー HW-551
「木合板(積層合板など)」を利用する方法の場合、色・柄が安定し手触りの木質感はありますが、合板特有の直線的な印象が残り、自然な木の印象はありません。また、積層合板は生地色のバリエーションが少ない為、製品ラインナップを作りにくいのが現状です。一方で表面処理ですが、木製品で一般的に使われる「ウレタン塗装」は安定的な調色が可能でコストも安いですが、素材感(木質繊維の質感)が損なわれ、どうしても自然な風合いで仕上がりません。
木製引手「色と柄」の対処法と残る課題
積層木製品:ビドー HW-551
「木合板(積層合板など)」を利用する方法の場合、色・柄が安定し手触りの木質感はありますが、合板特有の直線的な印象が残り、自然な木の印象はありません。また、積層合板は生地色のバリエーションが少ない為、製品ラインナップを作りにくいのが現状です。一方で表面処理ですが、木製品で一般的に使われる「ウレタン塗装」は安定的な調色が可能でコストも安いですが、素材感(木質繊維の質感)が損なわれ、どうしても自然な風合いで仕上がりません。
「色と柄」両方の課題を解決する方法
ある程度「柄と色」の品質を保ちながら、質感の美しさを損なわない方法…それは「竹材」と「染料」の組み合わせだったのです。
安定色と自然な木目
竹材(※1)は従来の積層木よりも生地色が豊富で、より自然な木目(柄)が特長。工業用建材としてカラー別に生地が選別されており、天然木でもカラーが安定しています(※2)。更に、生地が染料とよく馴染み、安定した仕上がりを実現することができました(当社比)。
※1 竹は生命力が強く、成竹になるまでに約5年と他の木材に比べて成長が非常に早い為、資源枯渇に影響が少なく、地球環境に優しい材質と言われています(採取時期や生育環境によって木目柄や色が多少異なる場合があります)。
※2 材質を選定しているため従来の積層木よりカラーは安定していますが採取時期や生育環境によって木目柄や色が多少異なる場合があります。
「色と柄」両方の課題を解決する方法
ある程度「柄と色」の品質を保ちながら、質感の美しさを損なわない方法…それは「竹材」と「染料」の組み合わせだったのです。
安定色と自然な木目
竹材(※1)は従来の積層木よりも生地色が豊富で、より自然な木目(柄)が特長。工業用建材としてカラー別に生地が選別されており、天然木でもカラーが安定しています。(※2)更に、生地が染料とよく馴染み、安定した仕上がりを実現することができました(当社比)。
※1 竹は生命力が強く、成竹になるまでに約5年と他の木材に比べて成長が非常に早い為、資源枯渇に影響が少なく、地球環境に優しい材質と言われています(採取時期や生育環境によって木目柄や色が多少異なる場合があります)。
※2 材質を選定しているため従来の積層木よりカラーは安定していますが採取時期や生育環境によって木目柄や色が多少異なる場合があります。
素材を活かした調色
染料は水溶性で生地素材の表面に浸透します(※)。塗装ではなく、「染める」ことによって生地が持つ木質繊維の風合いを活かしたまま調色が可能。複数の染料の組み合わせによって、近代ドアにマッチする自然な木目色を実現することができました(当社比)。
※ 生地材質は仕上がりカラーを同系色で使用しているため、長期的に頻繁に使用し、万が一、表面木質が削れてしまった場合でも、摩耗跡が目立ちにくい仕様となります(当社比)。
素材を活かした調色
染料は水溶性で生地素材の表面に浸透します(※)。塗装ではなく、「染める」ことによって生地が持つ木質繊維の風合いを活かしたまま調色が可能。複数の染料の組み合わせによって、近代ドアにマッチする自然な木目色を実現することができました(当社比)。
※ 生地材質は仕上がりカラーを同系色で使用しているため、長期的に頻繁に使用し、万が一、表面木質が削れてしまった場合でも、摩耗跡が目立ちにくい仕様となります(当社比)。
竹材は建築資材として以前からあり、弊社も別製品として販売も行ってきましたが、染料との組み合わせによって、今まで課題であった自然なカラーと木目を、ある程度解決できたことを嬉しく思います。本製品を「和風」と見るか?「洋風」と見るか?は、ご使用される方の感性よるところではありますが、ひとまず、製作工数の改良や細かい調整をしていただいた製作チームや商品部、その他アイディアを形にしていただいた関係者の皆様に感謝いたします。
株式会社 ビドー 代表取締役 長野孝豊
竹材は建築資材として以前からあり、弊社も別製品として販売も行ってきましたが、染料との組み合わせによって、今まで課題であった自然なカラーと木目を、ある程度解決できたことを嬉しく思います。本製品を「和風」と見るか?「洋風」と見るか?は、ご使用される方の感性よるところではありますが、ひとまず、製作工数の改良や細かい調整をしていただいた製作チームや商品部、その他アイディアを形にしていただいた関係者の皆様に感謝いたします。
株式会社 ビドー 代表取締役 長野孝豊